教員が転職するにはどういう流れなの?
転職活動の具体的な手順が知りたい!
こんな悩みを解消します。
教員から転職を考えてはいるものの、どんな流れで転職活動に取り組めばいいかわからないという人はいますよね。
周囲に相談したいと思っても、教員から転職をした人が都合よくいるわけでもありませんから、「どうやって転職したのか」がわからずじまい。
結局、「転職したい」と思ったまま行動に移せずに毎日の多忙な仕事をこなしている人もいるのではないでしょうか。
教員の転職活動について、ガイドマップみたいなものがほしい・・・
そんな要望に答えられる記事を目指して書きました!
- 教員が転職する前に知っておくべきこと
- 教員が転職するための準備
- 教員の転職活動をステップごとに解説
- 退職までにやっておくべきこと
この記事を書いている僕は学級担任をしながら、実際に転職活動をしました。
- 半年間でプログラミングを独学
- 3ヶ月間の転職活動
- 30社以上に応募し、未経験のWebコンサルタント会社から内定を獲得
このような体験談から、僕が実際に行ってきた転職活動の経験を踏まえてまとめました!
この記事では「教員から転職したいけれど、どんな流れでやればいいのかわからない!」という転職初心者が困らないように、転職前に知っておくべきことから、転職先が決まって退職するまでの流れを完全解説します。
しかし、この記事を読めば少なくとも転職活動で迷うことはなくなるはず。
この記事を読み、教員からの転職についてのガイドマップとして使ってもらえると嬉しいです!
教員が転職活動前に知っておくべき3つの事実
まずは転職活動をする前に、3つの事実を知っておきましょう。
知っておくべき事実は3つあります。
- 教員からの転職は難しい
- 教員から転職すると収入が減る
- 教員から転職すると失うものがある
この3つを知っておかなければ「転職を考えていたけれど、理想と違う!」ってことになってしまいモチベーションが下がります。
これら3つを知った上で、本当に転職するのかどうかを検討すべきです。
少しでも迷ったら、転職することはおすすめできません
順に解説します。
教員からの転職は難しい
まず最初に、教員からの転職は難しいことを知っておきましょう。
なぜなら下記の3つの理由があるから。
- 転職のタイミングが難しい
- 市場価値に対して年収が高いため収入が下がる可能性が多い
- ビジネス経験が少ないため採用されづらい
多くの教員は年度末である3月に退職をし、4月から新しい職場へ行きたいと考えているのではないでしょうか。
そうなった場合、転職活動は12月から行うことになります。
また教員は民間企業と比較すると、年収が高い傾向があります。
今の収入でやっと生活できているようであれば、転職後は生活レベルを下げる必要があります。
さらに教員は民間企業からすると「ビジネス経験がない」と判断されています。
そのため、転職しづらい要因になっています。
不可能な理由ばっかり・・・教員って本当に転職できるの?!
転職を考えていた先生にとっては耳が痛い事実かもしれません。
転職自体は不可能ではありません。
しかし簡単にはいかないことを知っておいた上で臨むべきでしょう。
あらかじめ知っておけば、転職活動をしてうまくいかなかったとき、落ち込むことが防げます。
僕も30社以上受け、内定をもらえたのは1社のみでしたから・・・
この「対策」や「準備」ができていない人こそ、転職することができない教員です。
詳しくは「転職が難しい理由とその対策」で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。
教員から転職すると収入が減る
先ほど、「転職をすると収入が減る」ことはお伝えしました。
実際、教員は他の仕事に比べて給与が高いのが現状です。
そのため、民間企業へ転職すれば給与は下がることは知っておくべきでしょう。
「市場価値に比べて年収が高い」に当てはまりますね
公立学校の平均年収は640万円という数字が出ています。
対して他の職業に転職すれば平均して100〜200万円ほど年収が下がるケースが多いです。
ここで大事なのは転職の目的です。
- 収入を上げるための転職なのか?
- 自由な時間を得るための転職なのか?
目的をはっきりとして臨むことをおすすめします。
給与については「年収比較と対策」の記事で解説していますので、詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
教員から転職すると失うものがある
次に知っておくべきことは「教員から転職することで失うものがある」ことです。
失うものは主に下記の3つです。
- 安定した立場が失われる
- 安定した収入が得られなくなる
- 子どもたちの笑顔から離れる
教員は安定した立場です。
転職した仕事先によっては、これらの審査が難しくなる可能性もあります。
また、収入面については必ずもらえるボーナスがもらえなくなる仕事になることもあります。
経営状況に左右される民間企業であれば当然ですよね
子どもたちの笑顔からも離れてしまい、教員としての「やりがい」も失うことも覚悟しておくべきでしょう。
こういった理由から「教員の仕事をやめるのはもったいない」と周囲から言われることが多いです。
僕が教師を辞めるときに周囲から言われた「もったいない」と言われた3つの理由もぜひ参考にしてみたください。
教員が転職活動するための3つの準備
ここまで読んで「転職をしよう!」と決めた人は、さっそく準備を始めましょう。
準備については次の3つを解説します。
- 管理職へ報告する
- 転職を有利にすすめる準備をする
- 転職活動を動き出す時期を決める
管理職へ報告する
転職を決めたなら、まずは管理職へ報告をしましょう。
報告をしておくことで次の2つのメリットがあります。
- 円満退職できる
- 転職活動の協力が得られる
1つ目は、あらかじめ転職する意思を伝えておくことで、「勝手に転職した!」と思われることなく円満退職することができます。
精神的にも落ち着いて退職することができますよね
2つ目は、転職活動で協力してもらえることです。
転職活動中は年休などをもらって面接へ行くこともあります。
「管理職に伝えるタイミング」の記事ではさらに詳しく方法や手順を解説しています。
有利に転職する準備をしよう!
「今すぐ転職したい!」と考えている人でなければ、転職を有利にするための準備もしておきましょう。
どうしてかと言うと、教員はアピールできる強みが少ないからです。
- コミュニケーション能力
- プレゼン力
- 傾聴力
- 向学心
- ストレス耐性
この強みに関しては「どんな企業にも通用する!教員からの転職で活かせる5つの強みとは」という記事でも解説しています。
あなたが本当にやりたい仕事があるのなら、それに向けた「強み」「アピール」ができる実績、資格などを得ておくとよいでしょう。
僕はWeb系企業への転職のために以下のことを取り組みました。
- プログラミングの独学
- ブログの運営
- Twitterの運営
この3つを行うことで、実際にWebコンサル会社から内定をもらうことができました。
プログラミング学習も割と簡単にできるので「強み」として学んでおくことは損ではないかと。
「せっかくだから教員免許が活かせる仕事がしたい!」という先生は「教員免許を活かせる仕事とは?先生のタイプ別に転職先6選を紹介!」で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
転職活動を動き出す時期を決める
教員の転職活動は動く時期も大切です。
先ほども話したように、きっと多くの先生が3月に仕事を辞め、4月から新しい職場へ転職したいと考えているのではないでしょうか。
だとすれば、実際に動き始めるのは12月くらいからになります。
それより早い場合は、年度途中の転職になってしまうからです。
12月って師走と言われるくらい、教員にとって忙しい時期ですからね・・・・
そのため、準備事態は8月にしておくことがおすすめです。
8月中にやることは主に次の3つ。
- 転職サイト・転職エージェントの登録
- 履歴書・職務経歴書の準備
- 2学期以降の教材研究
これらを夏休み中に済ませておくことで、かなりゆとりをもって転職活動を進めることができるようになるはず。
「8月から準備する理由と具体的な3つの行動」でもまとめていますので、参考にしてみてください。
教員の転職活動を成功させる5つのステップ
ここまでは転職の準備について話してきました。
ここからは実際の転職活動を5つのステップで解説していきます。
- ステップ1:転職サイト、転職エージェントに登録しよう!
- ステップ2:求人を調べてみよう!
- ステップ3:転職に必要な書類を準備しよう!
- ステップ4:求人に応募しよう!
- ステップ5:面接へ行こう!
「次はどうすればいいの?」と悩むことがなく、しかもスムーズに転職まで進めますよ。
順に解説していきます!
ステップ1:転職サイト、転職エージェントに登録しよう!
最初に転職サイト、転職エージェントに登録しましょう。
なぜなら、転職活動にかける時間をぐっと短くすることができるからです。
これは日々の仕事が忙しいために、なかなか転職しよう!と決断して動くことができないため。
毎日、定時を過ぎて疲れ果てた後に求人を調べたり、書類を応募したりって・・・すごく体力が必要ですよね・・・
転職したい教員は「忙しい毎日から抜け出したい」「もっと自由に働きたい」と思っている人が多いのですが、結局その忙しさから転職へ踏み切れずにいる人もいるはず。
転職サイトや転職エージェントには次のようなメリットがあります。
- 自分の希望する企業、求人を簡単に見つけることができる
- 「面接のコツ」などのイベントへ参加することができる
- 担当者が自分の希望する企業の求人を探してきてくれる
- 履歴書・職務経歴書などの書類を添削してくれる
僕も4つの転職エージェントに登録をして転職活動を進めました。
特に書類の添削はとても役に立ち、おかげで自分の強みを客観的に見ることができました!
書類選考で通りやすくなり、早いところでは応募して2日後に面接できた企業もありました。
教員の転職に強い転職エージェントは次の3つです。
これらの転職エージェントについては別記事「教員に強い転職エージェント3選!登録するならコレだけでOKです【最新版】」で特徴などを解説していますので参考にしてください。
登録後はたくさんの求人案内メールがきます。
プライベート用と使い分けることで、メールがごちゃごちゃになることを防げます。
僕はこれをやらなかったのですごく苦労しました・・・
- 転職サイト、転職エージェントには必ず登録しておこう!
- 転職活動用のメールアドレスを作って登録しよう!
ステップ2:求人を探そう!
次に実際に求人を探してみましょう。
求人を探す方法は主に次の3つ。
- 転職サイトで探す
- 転職エージェントで希望に合った仕事を探してもらう
- 自力で探す
「自分のやりたい仕事」が決まっているのであれば、その希望を転職エージェントに伝えましょう。
希望条件に見合った仕事を探して紹介してもらえます。
やりたいことが決まってない・・・
と心配な人も、とりあえず転職サイトでザッと求人を見ることで気になる仕事先を発見できることもあります。
また、エージェントには登録していない中小企業もあるので、場合によっては自分で探すことも必要です。
新規事業の会社、中小企業などは登録せずに自社HPで求案内をしている場合もありますからね。
自力で探す場合は「Googleで調べる」ことが主な手段。
こんな感じで調べると割と求人を探しやすいですよ。
ちなみに自力で探す方法として「Wantedly」というサービスを利用する方法もあります。
「ブラック企業の見分け方」を知った上で、求人情報も調べることをオススメします。
自分に合った仕事先をしっかり調べましょう。
- 転職サイトや転職エージェントで求人を探そう!
- 自力で探すときは「IT企業(業種) 求人 ◯◯(地名)」などで検索してみよう!
ステップ3:「履歴書」「職務経歴書」を準備しよう!
仕事先を見つけたら、「履歴書」と「職務経歴書」を準備しましょう。
8月中に大体の準備が出来ているはずだとは思いますが、最終チェックをすることがおすすめ。
特に「職務経歴書」の自己アピールは応募先の企業に合うものへと変えておくことでぐっと書類選考に通りやすくなるもの
ここで気をつけたいのは「履歴書」と「職務経歴書」の違いについてです。
- 履歴書ープロフィールとして使われる書類
- 職務経歴書ー自己PRとして使われる書類
「履歴書」と「職務経歴書」の違いがわからない!
という人は解説記事「履歴書・職務経歴書の違い」を参考にしてください。
違いが分かったところで、さらに書き方も知っておくべきでしょう。
最初は転職エージェントにお願いして添削してもらうことがおすすめです。
添削してもらうことでより「合格しやすい」書類になります。
別記事の「職務経歴書の詳しい書き方・例文」で詳しく解説していますので参考にしてください。
この別記事の例文はコピペOKですので、ぜひ有効活用してください!
- 求人先にあった「職務経歴書」を作成しよう!
ステップ4:求人へ応募しよう!
書類が作成できたら、いよいよ求人へ応募をしましょう!
求人への応募方法は次の3つがあります。
- 転職サイトから応募する
- 転職エージェントに応募してもらう
- 直接応募する
それぞれの応募方法のメリット・デメリットは次の通り。
応募の方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
転職サイトで応募 | 気になる求人にまとめて応募できる ボタン一つで応募できるので簡単 | 書類選考で落ちた場合の理由がわからない |
転職エージェントで応募 | エージェントの推薦付で応募できる ボタン一つで応募できるので簡単 | 書類選考で落ちた場合の理由がわからない |
自分で応募 | 自分で直接やりとりできる 落ちた場合、なぜダメだったのか理由が聞ける | 自分での手作業が大変 |
転職サイトや転職エージェントは応募が簡単なんですが、落ちた場合の理由が聞けないことが多いので改善点がわからないというデメリットがあります。
この裏ワザを使うことで、エージェントの推薦付で応募することも可能になります。
とはいえ、全ての企業でこの裏ワザが使えるわけではないので「できたらいいな」程度で考えておきましょう。
直接応募する際には応募メールの書き方に要注意です。
- 応募メールの件名は分かりやすくすること
- メールの内容は「宛先」「氏名」「要件」「結びの言葉」「署名」の5つで構成すること
- 添付ファイルはPDF化しパスワードをかけて送ること
応募メールの書き方については別記事「知らないと損!求人への応募メールの書き方と印象をアップさせる工夫【コピペOK】」で詳しく解説しています。
- サイト経由、自力で応募のメリット、デメリットを理解して応募しよう!
- 自分で調べた求人をエージェントに提案する裏ワザも使おう!
ステップ5:面接へ行こう!
書類選考に通過することができれば、次はいよいよ面接です。
基本的には質問に答えつつ、自分の強み、転職したい理由を伝えましょう!
面接では絶対に話してはいけないこともあります。
それは「ネガティブな転職理由」です。
なぜかと言うと、企業側からすれば不安な人材を雇いたくはないから。
- 人間関係が辛くて、仕事を続けられないので・・・
- 仕事量の多さに耐えられず、苦しかったので・・・
人事側からすればこんな暗い人は採用したくないのは当然ですよね。
ちゃんと働けるのか?と不安になる人を雇って、すぐ辞められるようであれば話になりませんから・・・
もちろん「人間間関係が辛い」「初任者だけど教員を辞めたい」と思って転職したい教員だっていることでしょう。
しかし、ネガティブな理由はそっと心にしまっておくべき。
それよりも「ぜひここで働かせてください!」と熱意をもって面接に臨みましょう。
- 面接ではやる気、熱意を自己PRとしてアピールしよう!
- ネガティブな転職理由は伝えないようにしよう!
面接の流れについて詳しく知りたい人は「対策OK?教員からの転職で内定をもらうための面接攻略法!【流れを知ろう】」という記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
退職までにやっておくべき2つのこと
無事、面接に合格すれば晴れて内定をもらえることになります。
ここからは退職するまでにやっておくべきことを解説します。
退職するまでにやっておくべきことは主に2つ。
- 仕事の引き継ぎ
- 周囲の先生へのお礼
この2つをやっておくことで、円満退職をすることができます。
順に解説します。
仕事の引き継ぎ
転職するまでに、自分の校務分掌や仕事などは確実に引き継げるようにしましょう。
来年度に引き継ぐ相手が分かっているのであれば直接話すこともできますが、必ずしも決まっていない場合もありますよね。
そんなときはパソコンのデータとして文書を残しておくか、アナログにノートなど書きまとめておくことをおすすめします。
転職決まったから、さようなら!
というのは人としても勝手すぎると思われます。
しっかりと次の人が困らないようにしてから、退職しましょう。
- 次の担当者が困らないように仕事を引き継ぐようにしよう!
周囲の先生へのお礼
お世話になった先生方へお礼の品を渡しましょう。
どうしてかと言うと、円満に退職するため。
転職活動のために、年休などを取って学級をお願いしたのであればなおさらです。
気持ちとして、伝わる程度の物を渡すことがよいでしょう。
ちなみによくある御礼品としては「お菓子」「ハンカチ」などがありますね。
まとめ|教員からの転職活動はこれでもう迷わない
改めてこの記事で書いた内容をまとめます。
- 教員が転職する前に知っておくべき3つの事実
- 教員が転職するための3つの準備
- 教員の転職活動を成功させる5つのステップ
- 退職までにやっておくべき2つのこと
教員から転職すること。それは体力も精神力も必要です。
不自由な時間と、多くのストレスを抱えたまま働き続けますか?
それとも、新しく自分が活躍できる場所を探しますか?
僕自身は、今も中学校の教員を続けています。
しかしそれは「いつでも転職できる」という自信をつけたから。
今は副業ブログを育てて、転職の際に年収が下がっても大丈夫な基盤を作っている最中です。
いずれはWeb系の業界へ転職したいと思っています
この記事を読んでも「まだちょっとよくわからない・・・」という方は「【完全無料】教員限定の転職アドバイスサービスのお知らせ【特典あり】」でも相談を受け付けてます。
この記事からメッセージを送ってもらえば、より詳しく相談に乗りますよ!
みなさんの転職がうまくいくことを心から願っています!
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