小学校教員から保育士へ転職って難しいのかな?
こんな悩みを解消します。
なぜなら、以下の理由があるから。
- 特例により小学校教員免許が活かせる
- 仕事内容が重なる部分が多い
- 求人数が豊富
この記事は実際に保育士をしている僕の知人から聞いた話を元にまとめました。
その知人は教員免許を取得して教育実習にも行ったことがあるため、両方の業界に通じており信頼性は高めです。
この記事を読めば教員から保育士へ転職を考えている人の不安や悩みが解消できることでしょう。
小学校教員から保育士への転職は難しくない理由
小学校教員から保育士への転職は難しくありません。
なぜなら、教員免許が転職時に活かせるからです。
待機児童と呼ばれる保育士へ通えない子どもたちの受け皿である保育園を増やすため、緊急な対応として平成28年4月から実施された特例です。
この特例には3つの項目があります。
その中の②の内容がこちら。
② 幼稚園教諭及び小学校教諭等の活用に係る特例
○ 保育士と近接する職種である幼稚園教諭、小学校教諭、養護教諭を、保育士に代えて活用可能とする。
つまり小学校の教員免許、あるいは養護教諭の教員免許を持っている者であれば保育士として働けるという内容です。
この特例はあくまで各地方自治体の判断で行うかどうかを決められます。
しかし平成28年10月時点の厚労省の調査によれば、94%の自治体がこの特例を実施していることが分かりました。
つまりほとんどの自治体は保育士の人手不足から、特例を実施しているのです。
実際、保育士への転職をサポートする転職サイトもかなり多いことも人手不足を物語っていると言えます。
人手不足解消のためにも、学校の先生から保育士への転職は難しくないでしょう。
教員から保育士への転職で変わる仕事内容とは?
では教員と保育士とでは仕事内容にどんな違いがあるのでしょうか。
ここでは「子どもに関わる内容」と「保護者に関わる内容」の二点に分けて解説します。
子どもに関わる内容
保育士の仕事は、子どもたちの個を大切にしながら、生活習慣を身につける手助けをすることです。
子どもたちは家庭環境の違いにより、様々な個性があります。
小学校の児童よりも年齢が低い分、より一人一人を見ていかなければなりません。
具体的な仕事内容としては以下の内容が挙げられます。
- 屋内・屋外で一緒に遊ぶ
- 園外への散歩をする
- 絵本を読み聞かせる
- 乳児のオムツ交換・トイレの手伝い
- 食事の準備・補助
- お昼寝を見る
- 家庭への連絡
子どもたちの健やかな成長を促すため、責任のある仕事であることは、教員とも同じではないでしょうか
保護者に関わる内容
小学校の教員より保護者との距離感が近くなるのは保育士と言えるでしょう。
なぜなら教員以上に保護者との連絡や相談のやり取りが多いからです。
小学校であれば、子どもたちは自分で登下校をします。
保護者と話す機会と言えば、
- 電話連絡
- 連絡帳
- 家庭訪問
- 学校公開
など限定的になります。
一方、保育園では多くの保護者が迎えに行きます。
毎日のように保育士さんと顔を合わせるので、困ったことや心配なことなどをより細かく話し合うことができます。
そのため、教員以上に親との距離が近い仕事だと言えます。
保育士に転職した際のやりがいとは?
保育士に転職した際のやりがいとはどんなものがあるでしょうか。
- 子どもの成長を目の当たりにできる
- 子育ての知識が学べる
- 子どもや保護者からの信頼が得られる
主にこの3点が挙げられるでしょう。
子どもの成長を目の当たりにできる
なんと言っても最大のやりがいは「子どもの成長を目の当たりにできる」ことでしょう。
これは教員とも同じかもしれませんね!
特に3〜5歳は「できないこと」が「できること」にどんどん変化していく時期です。
- 箸でご飯を食べられるようになった
- 1人でトイレに行けるようになった
こうした「当たり前」ができるようになっていく子どもたちの成長を一緒に喜べる仕事としては、保育士以上のものはないかもしれません。
子育ての知識が学べる
たくさんの子どもたちと接する中で、子育てに関する知識が増えていくのもこの仕事ならではのメリットと言えるでしょう。
どのような家庭環境が子どもたちに影響を与えるのかを見ることができますので、自身が子どもを育てるときに役立つノウハウが貯まっていきます。
「このくらいの年齢ならこれができたほうがいい」というおおよその姿が見えるため、子育てにおける家庭での指針を考えることができます。
将来的に、自分の子育てにも役立つこともありますね!
子どもや保護者からの信頼が得られる
「先生でよかった」という言葉は誰しも言われて嬉しいものですよね。
保育士としても、子どもや親から信頼を得られることはやりがいにつながります。
教員以上に手をかけてあげなければいけませんが、その分子どもたちからも信頼を得られやすいです。
また、保護者との距離感が近いことから親の声をダイレクトで聞けるのも保育士の仕事ならではの特長と言えるでしょう。
こんな言葉を保護者から言われることも多くなり、よりやりがいにつながることでしょう。
関連記事
>>あなたが保護者から「ハズレ先生」だと思われる理由とは?【ヒント:日々の積み重ね】
小学校教員から保育士への転職によるデメリットは?
では小学校教員から保育士へ転職するとどんなデメリットがあるのでしょうか。
ここでは主に3つ挙げて解説していきます。
- 給与が下がる
- 学校と違って具体的な指導要領がない
- 仕事量が多くてハードなところも
給与は下がる
残念ながら、給与面においては教員より保育士のほうが低い傾向があります。
引用:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】
この図によると「常勤」かつ「公立」の保育園で勤務する保育士の月給平均は303,113円となっています。
一方、小・中学校の教員の月給平均は389,347円となっています。
1年にして96万円もの差が生まれることになります。
もちろん継続勤務年数や立場の違いによっては基本月給は変わるものの、一般的には教員より保育士のほうが給与面は低いことは明らかでしょう。
解決方法としては「副業」をすることをおすすめします。
先ほどの差額を帳消しにすることはできないものの、収入面の不安は少し軽くなるるかもしれません。
教員の副業でおすすめな副業についてはこちらの記事でも解説しています。
>>教員におすすめな副業5つをメリット・デメリット付で完全解説【副業申請した経験談から】
特に住民税は前年度の所得から計算されます。
前年度多かった収入が下がるのに、税金まで取られるのは「踏んだり蹴ったり」です
教員向けの「ふるさと納税」の方法は別の記事でも解説しています。
>>教師のための「ふるさと納税」やり方完全ガイド!【知らないと損】
学校と違って具体的な指導要領がない
小・中学校では学習指導要領があり、教科書を使って指導をしますよね。
これによりいつ、どんなことを教えるのかが分かるため迷うことはありません。
一方、保育園には学習指導要領がありません。
自由度が高いと言えますが、その分保育士の指導にはより創意工夫が求められると言えます。
とはいえ、ネットでは保育士さんのブログも増えつつあります。
「保育士 仕事」などで検索すると割と情報があるかも?!
仕事量が多くハードなところも
保育士の一日は意外とハードワークです。
なぜなら、子どもの世話のみならず、家庭への連絡、行事の準備などがあるためです。
またシフト制による勤務のため、生活リズムが変わることもあります。
僕の知人も行事前は土日を返上して働いているという話を聞きました。
小学校や中学校以上に楽だとは簡単に判断できないでしょう。
教員から保育士になるための転職サイト
保育士になるためには、どのような転職サイトがあるのでしょうか。
保育士専用の転職サイトはかなり豊富ですが、ここでは厳選した2つを紹介します。
マイナビ保育士
「マイナビ保育士」は大手転職サイト「マイナビ」の保育士特化型転職サービスです。
「マイナビ」の派生なためブランド力が強く信頼できるサイトですので登録しておいて損はないでしょう。
ただし都市部の求人に集中していることだけ気をつけてください。
保育士特化型転職支援「イクシィ」
「イクシィ」は保育・教育業界が運営し専任のコーディネーターが付くサービス。
今なら無料登録から入社が決まればもれなく15万円もらえるというキャンペーンも実施しています。
今すぐ転職を考えているのであればこちらがおすすめですが、やはり都市部に集中している点がデメリットではあります。
保育士ではなく他の仕事に転職しようと思ったなら
教員免許を活かせる仕事は他にもあります。
- 塾・予備校講師
- インストラクター
- 英会話スクール講師
このような仕事も教員免許を活かして転職することができますよ!
詳しくはこちらの記事でまとめているので、参考にしてくださいね。
まとめ:教員免許を活かして転職しよう!
いかがでしたか?
小学校の教員免許を持っていることで保育士へ転職しやすいことが分かったと思います。
とは言え一人で転職するのには不安がある人もいることでしょう。
あなたの悩みを確実に聞いてくれますし、手厚いサポートもあります。
実際、転職を成功させた人の8割が転職エージェントに登録しています。
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