中学校の教師だけど仕事がつらい…
辞めたいと思ってしまうけど、これっておかしいのかな?
他の人が辞めたいと思う理由や解決策が知りたい!
こんな悩みを解消します。
厳しい教員採用試験に合格し、あこがれだった中学校の先生になれた人は多いですよね。
- 自分の専門教科をしっかり教えたい!
- 子どもたちを育てたい!
そんな思いで働き始めたはずですが、理想と現実は違うもの。
- 予想外のトラブル対応
- 生徒たちの問題行動
- 部活動で土日も休みなし
- 保護者からのクレーム対応
毎日、くたくたになって帰宅。
ベッドにたどり着けずにソファで寝てしまうような人もいるのではないでしょうか。
「こんなはずじゃなかった…」
いつしか頭に浮かぶ「辞めたい」という思い。
中学校の先生が「辞めたい」と思ってしまう主な理由は次の3つです。
- 部活動指導がともかく負担
- 生徒指導が大変
- 職員同士の人間関係が辛い
この記事を書いている僕は小・中学校と教員として働いてきました。
今年で中学校は5年目。
今でこそなんとか定時で帰ることを目標にやってきましたが、過去には何度も「辛い」「辞めたい」と思ったことがたくさんありました。
学校へ行きたくない…
ひどいときは「給食の味がわからない」ほどでした。
そんな僕の経験も踏まえて、中学校の教師が辞めてしまいたいと思う3つの理由を解説。
後半では立ち直るための解決策も提案します。
この記事を読むことで「辛い…」と思っている中学校の先生が少しでも楽な気持ちになってもらえると嬉しいです!
中学校教師が辞めたいと思ってしまう3つの理由
繰り返しになりますが、中学校の先生が「仕事が辛い」と思ってしまう主な理由は次の3つです。
- 部活動指導がともかく負担
- 生徒指導が大変
- 職員同士の人間関係が辛い
部活動指導がともかく負担
小学校と中学校の大きな違いの1つ「部活動」
部活動指導の大変さは、先生たちにとって大きな負担となっています。
- 平日は勤務時間終了まで指導
- 土日は練習試合や大会の引率
- 定期的にある顧問者会議
部活動の大変なところは、活動中だけでなく関連した雑務もあるところ。
活動中には行動がしばられるのはもちろんですが、
- 大会の手続き
- 出張計画の作成
- 活動予定表の印刷・配布
こういった細かい雑務もあります。なによりトラブルが起きたときは対応にも追われます。
もちろん時間外勤務の部活動に残業代は出ません。
土日の場合は手当がつくこともありますが、それでも1時間900円程度。
ぶっちゃけ都市部にあるマックのバイトのほうが時給がいいです
「部活動が負担」だと感じている先生が多いのは統計にも出ています。
平成29年度スポーツ庁が行った「運動部活動等に関する実態調査」では運動部の主担当顧問に「部活動に関する悩み」というアンケート調査を行いました。
- 「校務が忙しくて思うように指導できない」
- 「自身の指導力不足」
- 「校務との両立に限界を感じる」
- 「自身の心身の疲労・休息不足」
- 「自身のワークライフバランス」
これらの項目におよそ4〜5割の人が回答。
つまり2人に1人の運動部顧問が部活動にストレスを感じていることがわかります。
運動部だけでなく、文化部だって同じようにストレスを感じる顧問の先生もいることでしょう。
部活動で苦しんでいる先生はたくさんいると言えますよね。
生徒指導が大変
中学校の先生は生徒指導が辛いと思っている人も多いです。
なぜなら、小学校以上に問題行動の幅が広いから。
僕が中学生の頃にも、学年に数名は先生の話を聞かないやんちゃな生徒がいました。
- 遅刻してくる
- 授業中に大きな声を出す
- 校則など守らない
- 集会では全体で並ばない
なにかあれば先生が数名出てきて対応。
昔と変わらず、今もいわゆる「困難校」と呼ばれる学校は各地にあります。
大変な生徒が1人いるだけで仕事のペースは乱されまくり。
授業は成立させるだけでやっとです。
生徒が下校したあとにはもうヘトヘトで疲れ果てる人もいることでしょう。
平成24年度の「教職員のメンタルヘルスに関する調査」では中学校の教諭でストレスを感じる要因として生徒指導が「常にある」「ときどきある」と答えた人が合わせて70.9%という結果が出されています。
この統計からも生徒指導で悩んでしまっている先生はたくさんいることがわかります。
生徒への対応で苦しんでいる人はあなただけではないんですよね。
職員同士の人間関係で悩む
部活動や生徒指導よりも意外と辛いのが先生同士の人間関係です。
いやいや、子どもに「いじめはやめなさい!」と言ってる教員なのに人間関係が悪くなるはずないでしょ?
と思う人もいるかもしれません。
そうとは限らないのが学校現場であり、職員室。
- ベテラン先生から仕事を押し付ける
- 派閥をつくって仲間に入れない
- 生徒の前で指導される
これも先ほどと同じく「教職員のメンタルヘルスに関する調査」を見てみましょう。
中学校の教諭で同僚との人間関係にストレスを感じるか?という質問に「常にある」「ときどきある」と答えた人が合計で39.0%という結果が出ています。
また上司との人間関係にストレスを感じるか?という質問に対しては「常にある」「ときどきある」と答えた人は29.4%という結果でした。
この結果から何を感じるかはあなた次第ではありますが、
- 4割の人が同僚との人間関係に悩んでいる
- 3割の人が上司とうまくいっていない
この2点は事実としてあるわけなんですよね。
僕も昔は先輩の先生との関係性で悩みましたからこの数字には驚かなかったですが…
良くも悪くも、年功序列の文化が根強いんですよね。
心が休まるはずの場所がないだけで、大きなストレスになります。
>>教員の「人間関係が辛い」と感じる3つの原因と5つの解消法【経験談もあります】
辞めたいと思ったときの解決策
辞めたい!と思って辞められるなら話は簡単なのですが、そうはいきませんよね。
僕が提案するのは次の3つです。
- 部活動顧問を拒否する
- 同僚・上司に相談する
- 転職サイトで求人情報を見る
部活動顧問を拒否する
部活動顧問を思い切って拒否することは1つの解決策です。
部活動顧問って拒否できるの!?
とおどろく人もいるかもしれません。
部活動は教育課程外の活動であるため、そもそも教員の職務ではありません。
顧問を拒否することは法的にも問題ないことなのです。
実際、全国には実際に部活動顧問を拒否している人が何人もいます。
このあたりははんめん教師さんのブログがとても分かりやすいのでぜひ参考にしてください。
同僚・管理職に相談する
あなたがもし同僚や上司との人間関係に悩んでいないのであれば、相談するのもよいでしょう。
やはり教員の悩みは同じ教員が最も共感できます。
的確なアドバイスとはいかなくとも、確実に心は軽くなるはずです。
鈴木祐さんの「科学的な適職」には、友人が3人いれば仕事へのモチベーションは700%上がるという研究結果が紹介されています。
- 職場に3人以上の友達がいる人は人生の満足度が96%も上がる
- 職場に最高の友人がいる場合は仕事のモチベーションが7倍になる
そんな信頼関係が築けている友人に相談をすることも解決策の1つと言えます。
>>教員の「人間関係が辛い」と感じる3つの原因と5つの解消法【経験談もあります】
転職サイトで求人情報を見る
部活動顧問も拒否しにくいし、職場の人間関係も悪い…
こんな人には転職サイトで求人情報を見ることをオススメします。
「他の仕事はどんな内容なのか?」という情報を知ることで、現実に行動するべきかどうか判断できるからです。
転職をするとなると残念ながら年収は確実に下ることは間違いないでしょう。
>>教員が民間企業へ転職すると給与は下がる?年収比較と対策を解説
あなたが重要視するのは「給料」なのか「仕事の自由度」なのか。
求人情報を見ることで、真剣に考えるキッカケになるはずです。
教員だって人ですから、収入はそれなりに欲しいと思うのは当然ですよね。
仕事が辛くても今の収入に魅力を感じているのであれば、ガマンして続けることも1つの道でしょう。
どんな転職サイトがいいの?
という人にはミイダスがおすすめ。
登録後はほったらかしていても希望にあった求人が紹介されるのでながめるだけでOK。
スマホアプリが便利なので忙しい先生にもぴったりです。
ミイダスについては別記事でも紹介しているので気になる方はこちらをチェックです。
ただミイダスはあくまで受け身の転職アプリ。
もっと自分で条件をしぼって詳しく知りたいな
という人は転職エージェントがおすすめです。
Webコンサル会社に内定できた僕が実際に使って「教員に強い!」と思った転職エージェントについてはこちらの記事でまとめています。
>>教員に強い転職エージェント3選!登録するならコレだけでOKです【最新版】
まとめ:苦しむ前に行動を
今回の記事を改めて振り返ります。
- 部活動の負担が大きい
- 生徒指導が大変
- 職員同士の人間関係が辛い
- 部活動顧問を拒否する
- 同僚・管理職に相談する
- 転職サイトで求人情報を見る
僕自身は多くの先生に「仕事を続けてほしい!」と思っています。
しかし、心身を壊してまで続ける必要まではないとも考えています。
僕自身、Webコンサル会社から内定をもらった経験から「いつでも辞められるな」という自信をもって働くことができるようになりました。
どうか苦しむ前に自分の視野を広げてください。
今回は以上です。
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