教員を「辞めたい」と思うけれど、辞める人は多いのかな?
離職率が知りたい!
こんな悩みを解消します。
年々報道される、教員のブラックな労働環境。
- 仕事をやめたい
- 辛くて働きたくない
- 休むことができない
こんな声が聞こえてくるからには、辞める先生も多いと思われますよね。
ところが、総務省の調査にもとづくと公立学校教員の離職率はおよそ0.7%しかありません。
他の公務員と比べてもとても少ない数値となっています。
では一体なぜ低いのでしょうか。
- 調べた結果から分かる本当の離職率
- 離職率が低い3つの理由
- 離職率が低いと転職が難しいのか?
- 転職したいと思った先生がまず最初にすべきこと
この記事を書いている僕は実際に転職活動を経験した現役教員です。
- プログラミングを独学
- 30社以上の企業に応募
- 未経験のWebコンサル会社内定
現在は仕事で悩む先生、転職したい先生を助けるため「先生の働き方コンサル」として日々ブログやTwitter、standFMで発信をしています。
「本当に?」と思った僕は実際に総務省、厚労省、文科省といった政府の統計情報を収集。
そこから割り出した「本当の離職率」を載せています
最新の情報から算出している記事はここだけです。
この記事を読めば、離職率の低い原因、そして教員の転職が難しいかどうかもわかりますよ。
教員の離職率は0.7%!実はとても低い
繰り返しになりますが、教員の離職率は0.7%と低い数字です。
この数値は総務省の「平成30年度 地方公務員の退職状況調査」から算出することができます。
データによると、定年や死亡退職を除いた普通退職者数は6,622名。
教職員の総数はおよそ101万人。
そのため、普通退職者の離職率はおよそ0.7%という数字だとわかります。
年代で見ると30代が最も高い
では年代別でみるとどうなのでしょうか。
さきほどの総務省の調査では年齢別に普通退職者の人数も出しています。
割合で表すとこちら。
- 20代…29%
- 30代…39%
- 40代…15%
- 50代…14%
30代の割合がもっとも多いことがわかります。
「教員の離職率は50%近い」は間違い
ネットでは「教員の離職率が50%ある」って記事を見たけど…
残念ながらそれは間違いです。
厚生労働省による「新規学卒就職者の離職状況」をもとに教員の離職率は50%近い!という記事も見かけますが、これは違います。
なぜなら、厚生労働省が調査した「教育・学習支援業」は民間企業を対象としたものだから。
実際に見るべき数字は公務員の退職者数。
僕自身の経験上もそんなことは起きたことがありません
50%は間違いだとわかります。
「辞めたい」と思う人が多いのに離職率が低い3つの理由
なぜこれほど離職率が低いの?
3つの理由があるからです
多くの先生から「辞めたい」という声を聞くのになぜ、これほど離職率が低いのでしょうか。
低い原因は3つあります。
- 時間がない
- 自信がない
- 安定を失いたくない
時間がない
1つ目の理由は時間がないことです。
なぜなら、教員の仕事は忙しすぎて転職活動にかける時間がないから。
- 教材研究
- 生徒指導
- 保護者の対応
- 学校行事の計画、準備
- 地域行事への参加
挙げればキリがないのが教員の仕事。
そのため、たとえ定時を過ぎてでも仕事をすることがあります。
僕も結婚する前は夜19時過ぎまで働くのが当たり前でした
平日は残業ばかりでしたし、土日も出勤するほど。
そのため、「辞めたい」と思っても転職することをあきらめる人が多くなります。
教員は良くも悪くもマジメだし責任感が強い。だから「子どものため」となれば残業してでも仕事をする。でもね、本当の「子どものため」になることは先生の笑顔だと思うんよ。こんな不安な状況でも、学校で温かく迎えてくれる先生がいるだけで安心するもんさ。だからどうか文科省は仕事量をはよ減らせ。
— ぴーす@先生の働き方コンサル (@pieceofpeacekzh) January 24, 2021
>>あなたが教師に向いてないと思えるのは当然です【共通点と解決策】
自信がない
2つ目の理由は自信がないこと。
なぜなら、教員は就職・転職活動をしたことがないため、自分の力がどれほど民間で通用するかわからないから。
たとえば転職で必要な履歴書と職務経歴書。
僕も書いたことがあるのですが、教員は職務経歴書を作るのが苦手なんですよね。
なぜかと言えば、教師の仕事は「数値」として実績にしにくいから。
- 子どもが満足できる学級経営ができた
- 保護者から信頼された
- 学校行事を成功させた
どれも自分視点の主観にもとづくものばかり…
さらに教員はICTスキルがな人も多いのが事実。
- パソコンが使えるスキルが通用するのか
- 売上を成果として出せるのか
このような不安から転職に踏み出せない先生は多いのです。
安定を失いたくない
3つめの理由は安定を失いたくないことです。
なぜなら、教員は給与が安定しているから。
言い方が悪くなりますが、大きな不祥事を起こさないかぎり、教員はクビになりません。
一般企業に比べればボーナスも出されるのも確実。
特に結婚し、子どもが生まれた家庭であればなおさら収入が減ることは苦しいですよね。
僕も転職を考えたときには多くの先生から「もったいないよ」と言われました
安定を失いたくないからこそ、辞めることができない先生は多いです。
>>教師を辞めるのは「もったいない」と僕が言われた3つの理由【よくある話です】
「離職率が低い」から転職がムリというわけではない
離職率が低いってことは、やっぱり転職は難しいのかな…
いいえ、そんなことはありませんよ!
3つの理由から離職率が低いことがわかりました。
「離職率が低いため、転職は難しいのか?」と思う人もいるはずですよね。
なぜなら、離職率はあくまで数値の問題。
実際に転職できるかどうかはあなた次第だからです。
3つの理由は転職活動を始めない言い訳にすぎません。
- 時間があればやる
- よい職務経歴書が書ければ動く
- 年収が下がらなければ転職する
本当に転職したい人は行動しているのです。
この記事を読んでいるあなたも、そこまでやってないですよね?
言い訳だけ並べても、行動しなければ現実を変えることはできません。
転職を成功させている先生たちはいます
そんなこと言っても、転職がうまくいった先生なんていないでしょ?
こう思う人もいるでしょう。
安心してください。退職した多くの先生は転職を成功させています。
たとえば教員を辞め「EdTech」分野へと転職を成功させた阿部さん。
教員から漫画家・イラストレーターへと転職したあみあきひこさん。
教員からSaaSのインサイドセールスへと転職しためぐさん。
僕の元にも未経験の業界に挑戦して内定をもらえた先生からの声をいただいています。
先日に引き続き、教員からの転職を成功させた方のメールから報告が。この方のすごいところは
①Webマーケター
②システムエンジニア2つの役職として内定をもらえたところ。選択肢が得られるほど努力をされたことがわかる。
多くの先生の励みになるといいなあ。#教員からの転職 pic.twitter.com/AHGoZZ7rbX— ぴーす@先生の働き方コンサル (@pieceofpeacekzh) January 24, 2021
また僕自身も行動を起こしたことで内定をもらえた教員の1人。
【ご報告】
本日、Webコンサル会社より内定をいただくことができました㊗️4月より本格的にWeb製作について学んできました。
地道に続けた結果が実ったことは本当に嬉しい限りです。今後についてはもう少し検討してからまたお伝えします。
— ぴーす@先生の働き方コンサル (@pieceofpeacekzh) December 19, 2019
>>教員が6ヶ月のプログラミング独学でWebコンサル会社から内定をもらった経験談を公開!
「数字が低い」ことは事実なだけで、できない理由ではありません。
結局はあなたが行動するかどうかだけです。
転職活動のやり方がわからない先生のために
どうやったら転職活動をすればいいの?
なにからやればいいの?
ここまで読んだところで、「転職活動のやり方がわからない!」って人がいるはずですよね。
そんな先生はまずこちらの記事を読めばOKです。
僕が実際に転生活動で学んだことをもとに作った記事ですので、かなり再現性が高いです。
>>もう迷わない!教員の転職活動が5分で分かる!完全ガイドマップ【保存版】
教員向けの転職活動を体系的にまとめた情報は少ないので参考になるはず!
またさらに成功させる確率を上げたいのであれば、プロに頼むのが一番の方法です。
僕が実際に登録して、教員でも安心して利用できると思ったエージェントは次の3つ。
>>教員に強い転職エージェント3選!登録するならコレだけでOKです【最新版】
いきなりエージェントはちょっと…
と思う人は僕で良ければ相談にも乗りますよ!
>>【完全無料】教員限定の転職アドバイスサービスのお知らせ【特典あり】
まとめ|離職率が0.7%でも転職は成功できます!
改めて今回の記事を振り返ります。
- 平成30年度の離職率は「0.7%」
- 年代別だと30代の割合がもっとも多い
- 「離職率50%」は間違い
- 時間がない
- 自信がない
- 安定を失いたくない
離職率が低いのは事実です。
ただ転職活動をしないだけなのです。
それとも変化を求めて行動するか。
最後に選ぶのはあなたです。
一度しかない人生ですから、後悔がないようにしてくださいね。
今回は以上です。
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