教師を辞めるたいけどもったいないのかな…
辞めるとどうなっちゃうのか知りたい!
こんな悩みを解消します。
- 毎日の仕事が多く、今日も残業
- 家に帰ってもただ寝るだけ
- 土日も働いて、気がつけば自由な時間もない
教員として働くあなたは、こんな生活を送っているのではないでしょうか。
気づけば頭によぎるのは「辞めたい」という思い。
- 子どもたちは好きだけど、このまま続けて意味があるのだろうか?
- 「もったいない」と言われてるけど本当はどうなのだろう?
そんな悩みをもっている、あなたに向けて書きました。
たしかに、教員を辞めるのは「もったいない」と思える理由があります。
しかし、それを上回るほど今すぐ辞めるべき人もいます。
- 教員を辞めることがもったいない理由
- 「もったいない」と言われてもすぐ辞めるべき先生
記事を書いている僕は現職の中学校教員。
- およそ半年間でプログラミング独学
- 3ヶ月の転職活動で未経験のWEBコンサルタント会社から内定
- 「教員の働き方コンサルタント」として情報発信中
おかげさまでブログは15万PVを突破。
Twitterでは6,000人のフォロワーさんとつながることができました!
僕自身、今は教員を続けていますが過去には何度も「辞めたい」と思ったことがありました。
相談した人からは口をそろえて「もったいないよ」と言われました。
でも本当にそうなのでしょうか?
僕が転職活動を通して感じた「もったいない」理由と、それでもすぐに辞めるべき先生について解説。
そんな思いで記事をまとめました。
どうか最後まで読んでもらえると嬉しいです。
辞めるのがもったいない理由1:給与の安定性
教員を辞めることがもったいない理由の1つ目は「給与の安定性」です。
なぜなら、公務員なので企業ほど経済状態の影響を受けないから。
ただ「子どもが好き」「教えることが好き」なだけなら、ボランティアでいいはず。
でも現実は違います。
- 好きな食べ物を食べたい
- 服を買いたい
- 生活を充実させたい
給料がなければ、僕たちは生活できません。
長く働くほど年収は上がる
20〜30代でバリバリに働いている友達のほうが給与が多いんだけど…
たしかに、教員の平均年収は若いほど低いです。
それは教員の給与体系が「年功序列」だから。
たとえば小学校の平均年収の場合
- 20代:約430万円
- 30代:約560万円
- 40代:約660万円
- 50代:約700万円
若いうちに給与は低いですが、働くほど多くもらえるようになるんですね。
不況でも右肩上がりなのは公務員ならでは!です
辞めるのがもったいない理由2:雇用の安定性
もったいない理由の2つ目は「雇用の安定性」です。
なぜかというと、仕事で大きなミスをしなければ基本的にクビにならないから。
- 21日以上の欠勤
- 秘密漏えい
- 個人情報の不当利用
- 横領
- 放火
- 殺人
- 傷害
- わいせつ行為等
- 飲酒運転
まっとうに働いていたら、こんな犯罪は犯しませんよね
逆に言えば、懲戒免職になるようなことをしなければ雇用は保証されるのが教員なんです。
仕事ができない教員でもクビにはならない
企業と違い、成果が見えにくいのが教員という職業。
しかし、教員であればそんなことはありません。
- 学級崩壊をしてしまう
- 仕事がまったくできない
- パソコンが使えない
- 保護者から信頼されていない
こんなことが起きても、クビになることはまずないです。
良いかどうか、は別問題ですが…
あのディズニーランドすら赤字にもなるほど。
そう考えれば、教員という仕事の雇用安定はかなり大きな保証といえるのではないでしょうか。
いつクビになるかわからない企業より安心ですからね。
辞めるのがもったいない理由3:退職金の多さ
教員を辞めるのがもったいない理由の3つ目は「退職金の多さ」です。
教員の定年退職金は約2300万円ほどと言われています。
厚生労働省の「賃金事情等総合調査」によると以下の通り。
- 大企業:約2290万円
- 中小企業:約1120万円
比べてみると分かる通り、資本金が3億円の大企業と同じくらいの退職金をもらえるんですよね。
これはかなり大きな魅力なのではないでしょうか。
セカンドライフを充実させるためのお金は十分にもらえると言えますね。
「自己都合退職」の退職金は激減
退職金は定年まで働くことで多くもらうことができます。
一方、途中で退職する「自己都合退職」の場合、その金額はがくっと下がります。
であれば、定年まで働くほうが退職金はもらえます。
途中で辞めてしまうのは「もったいない」と言われる理由ですね。
それでも辞めるべき教員とは?
やっぱり教員を辞めるのはもったいないなあ…
ここまで読むと「もったいない」と辞めることを思いとどまる人もいることでしょう。
たしかに迷ってしまうこともわかりますが…
僕としては「今すぐ辞めるべき先生」もいると思っています。
「心身の健康」は何にも変えられない
たとえば「心身の健康」がすでに崩れかけている人です。
- 学校へ行きたくない
- 食欲がない
- よく眠れない
- 人間関係が辛い
こんな先生は無理をしすぎ。
ハードな働き方によって自分の体を痛めつけている人は多いんですよね。
働きすぎが体に悪いことは研究結果にも出ています。
週の労働時間が55時間以上の場合、高まるリスクは以下の通り。
- 脳卒中リスク:33%
- 心疾患リスク:13%
- 糖尿病リスク:30%
いずれも崩してしまえば治るまでに時間がかかる疾病ばかり。
「不調かも?」と思ったときは、「休む」「辞める」ことを検討すべきでしょう。
今後はさらにハードになる?
教員の雇用は安定していると話しましたが、業務内容に関してはますますハードになるのではないかと予想されます。
文科省が出している「令和2年度公立学校教員採用選考試験の実施状況」によると
- 小学校の競争率(採用倍率):2.7倍(過去最低)
- 中学校の競争率(採用倍率):5.0倍
- 高等学校の競争率(採用倍率):6.1倍
どの校種も前年度より低下しているという結果になっています。
しかし、講師には重い校務分掌を割り当てることはできません。
結果、現場の先生たちの負担は増えるばかり。
さらにコロナ禍であることも大きな影響を与えています。
- 消毒作業の追加
- 学校行事の見直し
- オンライン学習の整備
学校現場への負担は計り知れません。
今後もますます仕事量は増え続け、本当にやりたい「授業」ができなくなりそうです。
辛いと思ったら相談だけでもOK
辞めたいと思うけど、なかなか行動できない…
まずは相談だけでもOKですよ
すぐに辞めるのはまだちょっと怖い…という人はまず相談だけでも心が楽になりますよ。
僕も実際、転職活動を始めたときは何度も転職エージェントさんに相談をしました。
今後の見通しが立つと気持ちがおだやかになりますし、なにより親身になって聞いてくれたので嬉しかったですね。
Webコンサル会社に内定できた僕が使ってみて、本当に教員に強いと思えた転職エージェントは次の3つ。
- リクルートエージェント|転職業界No.1の実績・・・最大手の転職エージェント。ともかく案件数が豊富なので登録して間違いなし。
- マイナビエージェント|20代の転職に強み・・・20代の転職に圧倒的な強み。案件も多いので早めの転職を考えるなら登録必須。
- Education Career|教育業界に特化・・・教員の実情をよく知っており安心感ならNo.1。
よければ僕も相談に乗りますよ!
まとめ:もったいないけど辞めるべき?
改めて今回の記事をまとめます。
- 給与の安定性
- 雇用の安定性
- 退職金の多さ
だからこそ、辞めるのが「もったいない」と思える人もいるでしょう。
しかし、人生は一度きりですよね。
お金があっても心の悩みは消えません。
もし体調がすぐれない先生がいるのなら、今すぐに辞めることを検討すべきかもしれません。
人生は選択の連続。
- 今、無理をして働き続けるのか。
- それとも新しい道へ進むのか。
決めるのはあなた次第。
どうか後悔しない生き方をしてくださいね。
今回は以上です。