
自分のクラスが学級崩壊するのを防ぎたい!
防ぐためにチェックしておくことって何かあるかな?
こんな疑問を解決します。
実は、学級崩壊となる要因は「教室環境」にあります。
なぜなら、荒れているクラスほど「教室環境」に共通の特徴が出てくるからです。
- 学級崩壊は誰にでも起きる理由
- 教室環境から見る学級崩壊チェックリスト
- 学級崩壊を防ぐ対策

この記事を書いている僕は現役の中学校教員です。
実際に教員生活10年間で、僕も学級崩壊寸前になったことがあります。
その経験談を踏まえて、まとめました。
前半では「教室環境」のチェックリストを公開し、後半ではその解決策も書きました。
この記事を読み終えることで、学級崩壊を防ぐ手段の一つとして活用できますよ。
「学級崩壊」は誰にでも起きる
学校の先生であれば誰しも避けたいのが学級崩壊。
そんな状況は絶対に免れたいですよね。
実は目に見えて学級崩壊をしてなくても、その一歩手前にまできている学級って意外と多いものなのです。

僕も昔、学級崩壊寸前までなってしまった経験があります・・・
そのときに感じたのは、「教室環境」のほころびでした。
学級崩壊を起こし始めると、教室環境に現れ始めるのです。
これらの項目に多く当てはまるほど、あなたの学級は「学級崩壊予備軍」となるでしょう。
自分のクラスと照らし合わせてみてください。

チェック項目から具体的な対策も考えて、学級崩壊をいっしょに防ぎましょう!
教室環境で発見!学級崩壊チェックリスト
イメージは子どもたちが下校したあとの教室。
つまり1日が終わったあとの教室を見渡したとき、あなたのクラスがどうなっているのかです。
なぜなら、1日の終わりの教室環境ほど、学級の荒れ具合を示しているからです。
チェックリストを基に点検してみましょう。
- ゴミが教室に落ちている
- 机とイスがガタガタで整頓されていない
- 教室入り口下のレールが汚い
- 黒板が汚い
- 黒板消しが汚い
- 給食の配膳台が汚い
- 配膳台下の床も汚い
- 窓が施錠されていない
- カーテンがまとめられていない
- 黒板の日付が変わっていない
- チョークが短いものばかり
- 教卓の周りに物が多い
- 蛍光灯が切れたままである
- 掲示物が剥がれている
みなさんの教室にはどれくらい当てはまっている項目があったでしょうか。
ひょっとしたら「ドキッ」とした人もいるかもしれませんね。
次に、それぞれの項目の原因と対応策を考えてみましょう。
清掃活動が機能していない
- ゴミが教室に落ちている
- 机とイスがガタガタなままである
- 教室入り口下のレールが汚い
- 黒板が汚い
- 黒板消しが汚い
これらの項目は、清掃活動が機能していないことを意味しています。
ほとんどの学校では毎日清掃活動があるはず。
それなのに1日の終わりにゴミが落ちていたり黒板消しが汚かったりするのは、清掃活動が取り組めていない証拠でしょう。
システムの見直しが必要かもしれません。
- 誰が何をするかはっきりと分かっているか
- 役割のは公平か
- 場所変更の周期は一定か
- 当番表は見やすいか
- 清掃中のルールは確立されているか
上記の項目を見直してみましょう。
必要であれば、当番のグループ自体を編成し直すことも考えたほうがいいです。
僕の過去には、グループ内の子どもたちの関係性が悪かったため、グループを編成し直したことがあります。
その後の清掃活動では驚くほどトラブルが減り、きちんと取り組むようになりました。
また、子どもたちに真剣に清掃を取り組んでもらうためには、教師自身も掃除をする必要があります。
姿を見せることで「自分もやらなければ」という思いを持たせることができます。

みなさんも子どもといっしょに清掃していますよね?
子どもたちと同じ視点に立つことで気がつくことも多いです。
清掃活動を立て直して、学級崩壊を防ぎましょう。
給食当番が機能していない
- 給食の配膳台が汚い
- 配膳台下の床も汚い
これらの項目が当てはまる場合、給食当番がきちんと活動していないことが考えられます。
配膳台や台の下が汚いということは、配膳が下手であるということです。
配膳中にこぼれた汁物や具材が汚れとして残っている状態です。
では、なぜこぼれてしまうのでしょう。
それはきちんと当番活動ができていないからです。
- 無駄なおしゃべりをしながら配っていないか
- 適当に配っていないか
- 自分の役割は分かっているか
清掃活動と同じく、システムを見直しましょう。

僕は給食の配膳時、できる限り食管を空にするように指導しています。
これによって、公平性も保たれ、当番も真剣に盛り付けなければなりません。
また時間制限も設けています。
時間を意識させることで、給食当番もそれ以外の子どもたちも協力する気持ちをもたせるねらいがあります。

清掃と同じくらい、給食当番の活動ができるように立て直しましょう。
給食当番の指導方法については別記事でも詳しく解説しています。
>>【給食指導】10分以内に「いただきます」する3つの方法【簡単です】
日直の仕事が機能していない
- 窓が施錠されていない
- カーテンがまとめられていない
- 黒板の日付が変わっていない
これらは日直の仕事が機能していないことが考えられます。
私の学級では、上記の仕事は日直にやらせています。
それをやらない、ということは日直の仕事をサボっても良いという風潮があるということ。
とても厄介な状態ですので、すぐに手を打つ必要があります。
- 日直の仕事が明文化されているか
- 担任が日直に声をかけているか
- 2人以上であればどちらか1人しかやらないようなパワーバランスになってないか
日直の仕事ができなくなる学級はかなり危険です。
しっかりと立て直すべきでしょう。
教師にゆとりがない
- チョークが短いものばかり
- 教卓の周りに物が多い
- 蛍光灯が切れたままである
- 掲示物が剥がれている
これらは教師のゆとりの無さが表れています。
チョークは毎日の授業で使われるものです。
それに気づけないということは、ゆとりがない証拠です。

教卓周りに物が多い状態は、視覚的にも子どもたちに悪影響を与えますよ!
整理整頓をするように言ったとしても、説得力がなくなります。
それ以外のものはすぐに整理整頓をしましょう。
>>定時で帰る教員になろう!誰でも簡単にできる3つの「断捨離」行動【生産性を高める】
蛍光灯が切れているものは教師自らの手で取り替えましょう。
教師が姿で示すことにより、子どもたちに「すぐに動いてくれる先生」と認識されます。
また生徒指導への布石にもなります。

一つの環境要因とはいえ、侮ってはいけません。
どんなことにも対応できるよう、ゆとりを持って生活しましょう。
まとめ:学級崩壊は誰にでも起きる!誰でも防げる!
- ゴミが教室に落ちている
- 机とイスがガタガタで整頓されていない
- 教室入り口下のレールが汚い
- 黒板が汚い
- 黒板消しが汚い
- 給食の配膳台が汚い
- 配膳台下の床も汚い
- 窓が施錠されていない
- カーテンがまとめられていない
- 黒板の日付が変わっていない
- チョークが短いものばかり
- 教卓の周りに物が多い
- 蛍光灯が切れたままである
- 掲示物が剥がれている
学級崩壊チェックリストとその対応策を書いてみました。
少しずつ、ほころびが重なって崩壊していきます。
修正を怠らなければ、学級崩壊を防ぐことは必ずできます。

日々の忙しさで、ゆっくりと教室環境が見られない先生もいるでしょう。
しかし、ちょっとした意識の変化で改善は必ずできます。
あまりにも忙しい、と感じる人は以下の記事を参考にしてみてください。
きっと、あなたの仕事を早めてゆとりをもたせるヒントが隠されているはずです。
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