もしかしたらこのクラス、学級崩壊しているのかな?
どうしてこうなったのか原因が知りたい!
こんな悩みを解消します。
保護者としては「自分の子どもを通わせるなら安心したクラスがいい」と思いますよね。
しかし、子どもの話や周りのママ友の話を聞くほどに、なんだかクラスの様子がおかしいことに気づいてしまったら…
そんな嫌な予想が頭をよぎることもあるかもしれません。
学級崩壊はいったいなぜ起こるのでしょうか。
そして、学級崩壊が起きてしまったときには保護者としてどうするとよいのでしょうか。
この記事を書いている僕は小・中学校に勤務してきて10年以上経つ教員です。
さまざまな学年も担当し、学級崩壊してしまったクラスを見てきました。
この記事では、僕の経験から学級崩壊を起こす原因を具体的に3つ解説。
さらに今、僕自身も子どもを小学校へ通わせる親として、学級崩壊が起きたときに保護者が取るべきアクションプランについても解説します。
多くの保護者にはもちろん、教員のあなたにもぜひ知っておいてほしいことです。
この記事を読むことで、学級崩壊の原因や対策を知ることができますよ。
学級崩壊とは「学級が機能しない」こと
そもそも学級崩壊とはどういう状態を言うのでしょうか。
一言で表せば「学級が機能しない」ことを言います。
- 授業がまともに進められない
- 教師の指示が通らない
- 子どもたちが好き勝手に発言する
- 給食や清掃など当番活動ができていない
- 教室が汚い
- ルールが守られない
- いじめが起きている
このような状態が複数あれば、それはもう学級崩壊と言えるでしょう。
気をつけてほしいことは、保護者からすると学級崩壊しているかどうかはわかりにくいということ。
授業参観などでわかるのでは?
と思う人もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。
授業参観では多くの親が見に来ますよね。
なぜなら親からは怒られたくないから。
そのため、本当に好き勝手やる学級崩壊ではない限り、保護者が学級崩壊しているかどうかは実はかなり発見しにくいのです。
担任の先生だって「学級崩壊している」なんて自分自身で言えませんからね。
では、そもそも学級崩壊はどうして起きるのでしょうか。
学級崩壊の原因は3つある
学級崩壊の原因は3つあります。
- 教師の力不足
- 子どもの関係性
- 保護者の不信感
教師の力不足
一番の原因はやはり教師の力不足です。
- 指示がハッキリ出せない
- 授業がつまらない
- 教師自身に魅力がない
- 問題を解決できない
こういった担任は学級崩壊を起こしやすいもの。
なぜなら、目の前のクラスのために必死になり、自分のことをふり返る余裕すらないから。
荒れ始めた学級を戻すため、多くの担任は自分の力でなんとかしようとします。
時には力技になり、大きな声で怒鳴ったり、厳しいルールを設けたりしますがうまくいくとは限りません。
なんでうまくいかないんだろう…
と自己嫌悪になることはあっても、自分のなにがよくないのか冷静に判断する力はどんどん低下していきます。
保護者に知ってほしいことは、多くの担任は学級崩壊をさせたいわけではないということです。
自分なりの方法で学級を運営してはいるけれども、力不足に気づいていない。
気づけないほど、毎日の仕事に追われているということもありますから…
教室環境でも学級崩壊をしていないかどうか分かるというのは、以前の記事でもまとめました。
先生はもちろん、保護者のあなたが教室に訪れたとき「どんな環境になっているか」を見るという点でもおすすめの記事です。
>>あなたは大丈夫?教室環境で分かる学級崩壊チェックリスト【未然に防ぐ】
子どもの関係性
2つめの原因は子どもの関係性です。
どれだけ優れた担任であっても、実は学級編制によっては荒れてしまうこともあります。
それは子ども同士で化学反応が起きてしますケースです。
と人気を得たり、指示を集めたりすることがあります。
反抗的な子どもが数人いて、それを支持する子どもたちが関係性を強く結ぶことで、集団として担任の話を聞かない学級へと育ってしまいます。
「スクールカースト」が発生し、ジャイアンのようなガキ大将を筆頭に好き勝手ルールが改変されていきます。
当然、いじめも起きる場合もあります
子どもの悪い関係性を断つためには、最初の反抗的な子どもに対して、どんな対応をするかが大切です。
そこで毅然とした態度を取れるかどうかが大事なのですが、最初の対応がうまくいかなった場合、修正にはかなり力が必要だと言えます。
あなたの子どもが通うクラスにも、スクールカーストがあるかもしれません。
保護者の不信感
3つ目の原因は保護者の担任に対する不信感です。
「学級崩壊をしているかも」と感じたとき、保護者のみなさんは誰に相談をしますか?
多くの人は学校ではなく、同じ学校へ子どもを通わせているママ友ではないでしょうか。
今やスマホの普及により、保護者同士のつながりはより簡単に形成されるようになりました。
それって学級崩壊しているんじゃない?
こんな会話があっという間に広がれば、多くの保護者が学級・学校への不信感を持ち始めます。
態度・行動にも表れ、しまいには担任の悪口へと発展してはいませんか。
子どもたちは先生より親の話を聞きますから、
お母さんが先生のことを信用していない
と思ってしまいます。
もちろん、不信感を持たせてしまう担任が原因ではありますが、保護者の行動もまた、「学級崩壊」を助けてしまうことだってあるのです。
保護者から不信感をもたれる教員の特徴は別記事でもまとめています。
>>あなたが保護者から「ハズレ先生」だと思われる理由とは?【ヒント:日々の積み重ね】
保護者として学級崩壊に対応する3つの方法
では、学級崩壊に直面してしまったとき、保護者として対応する方法はあるのでしょうか。
10年間教員を続けてきた僕が、保護者といっしょに学級崩壊を止める方法を3つ提案します。
- 学校へ思いを伝える
- 子ども同士の関係性を把握する
- 子どもに教師の悪口を言わない
学校へ思いを伝える
1つめの方法は学校へ思いを伝えることです。
特に小学校では担任1人による「学級王国」になりがち。
教頭などの管理職も仕事で忙しく、学級崩壊しているという事実を知らないかもしれません。
そのためにも、まずは「学級崩壊しているような気がするんです」と学校へ思いを伝えましょう。
管理職にも見てもらい、学校全体で「学級崩壊を防いでほしい」という気持ちを伝えることが大切です。
少なくとも、管理職は動くはずです。
子ども同士の関係性を把握する
2つ目の方法は子ども同士の関係性を知ることです。
学級崩壊をしていないクラスは、どんな子どもが発言しても冷やかさず、温かく受け入れる雰囲気があります。
しかし、学級崩壊しているクラスは「スクールカースト」が存在し、一部の子どもの発言だけで成り立っている傾向があります。
- スクールカーストは存在するのか?
- 自分の子どもは学級内でどんな位置になっているのか?
自分の子どもや、知り合いの保護者などから情報を集めて知っておくことが重要です。
そんなときは、その子どもの親がどんな人物なのかも知っておきましょう。
適切な人間関係を形成するために、距離を置くことも必要です。
>>悪用厳禁!子どもに信頼される先生になる3つの心理術テクニック【誰でも再現可能】
子どもに教師の悪口を言わない
3つ目の方法は子どもたちに担任の悪口を言わないことです。
親の意見は子どもに大きく影響しますから、担任に対する不信感を子どもに与えないようにしなければいけません。
子どもに与えられた先生への不信感は、教師1人の力ではどうがんばっても修正できませんからね。
とはいえ人間ですから、文句の1つも言いたくなることもありますよね。
またウワサ話をそのまま信用するのではなく、「本当かな?」と疑う姿勢もぜひもってください。
教員だって保護者から嫌われたくて先生をやっているわけではありません。
ただ、毎日の仕事に追われて冷静さを失っていることを知ってもらえるとありがたいです。
学級崩壊しても家庭教育は充実させるべき
学級崩壊をしてしまうと起こる問題の1つは「授業がきちんと進まないこと」です。
保護者の立場からすれば、学力の保障は学校でやってほしいと思いますよね。
しかし残念ながら、学級崩壊をしてしまったクラスはまともに授業が進むことはほとんどありません。
- 勝手におしゃべりをして話を聞かない
- 説明中なのに立ち歩く
- 物が飛び回る
- 急に教室を飛び出す
実はこれ、僕が過去に勤務した小学校で、実際に起きた学級崩壊の様子なのです。
保護者の立場からすれば、学級崩壊によって子どもの学力が低下しないかと不安になりますよね。
ここからは小・中学校と教員をやってきた僕が、家庭でも簡単に学力を身につけられるオススメの教材を紹介します。
現役教員オススメ!無料で利用できる「ちびむすドリル」
1つ目のオススメ教材は学習プリントを無料で印刷できる「ちびむすドリル」です。
このサイトでは幼児・小学生・中学生向けの学習コンテンツが無料で利用できます。
すべて印刷できますので、パソコンとプリンターさえあればOKです。
僕自身も、小学校の教員として働いていたときには何度も活用しました。
今では小2年生の長男、年長の次男のために家庭で利用することもたくさんあります。
質・量ともに文句なしの学習コンテンツだと言えます。
もっとハイレベルの学力を育む!オススメのドリル教材
ちびむすドリルは無料のコンテンツとしてはすばらしいものです。
しかし、無料だからこそ内容レベルは基礎基本が中心のものばかり。
と思う保護者にとっては少し物足りないかもしれません。
そんな保護者に、小・中学校と教員をしてきた僕がオススメするドリル教材がこちらの「ハイレベルシリーズ」です。
ハイレベルシリーズのメリットは以下の通り。
- オールカラーでとても見やすい
- 問題数が多いのでコスパがいい
- 文章題が多いので「読む力」が身につく
- 難しい問題は親もいっしょに考えることができる
小学2年生となる僕の長男も実際に挑戦していますが、ともかく難しい問題が多いです。
文章問題もよく読まないと解くことができませんから、昨今に叫ばれている「読解力の低下」もカバーしてくれます。
本当に難しい問題は大人もいっしょに考えないといけないくらいなので、自然と子どもと過ごす時間も増えていきます。
子どもが親といっしょに学ぶことで、子どもの学力が上がるという統計結果は書籍「学力の経済学」でも紹介されています。
実際、僕が教員として10年間働いてきたなかで学力が高い子どもの傾向として、保護者が家庭での教育にも力を入れていることは明らかでした。
「自分の子どもには基礎基本だけでなく、力を身に着けさせたい!」という人こそ、ぜひこちらの問題集を中心とした難しいドリルの購入をオススメします。
まとめ:学級崩壊が起きても慌てずに対応しよう!
では改めて、今回の記事をまとめます。
- 教師の力不足
- 子どもの関係性
- 保護者の不信感
- 学校へ思いを伝える
- 子ども同士の関係性を把握する
- 子どもに教師の悪口を言わない
- 無料の学習プリントを活用しよう
- ハイレベルな問題集を子どもといっしょに学ぼう
今は大丈夫だとしても来年には担任やクラス編成、環境の変化で起こるかもしれませんよね。
そんなときは慌てず、まずは今日読んだこの記事を思い出してくれると嬉しいです。
また「子どもの学力を上げたい!」と思うのであれば、学級崩壊など関係なく家庭で子どもの学習を見る習慣は絶対に必要です。
詳しく知りたい人は先ほども紹介した書籍「「学力」の経済学」を読むことをおすすめします。
ちなみに今なら「Audible会員」は無料で聞けます!
保護者と学校。いっしょに協力して学級崩壊に立ち向かいましょう!
今回は以上です。
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