将来、学校の先生になりたいけれど小学校と中学校でどんな違いがあるのだろう?どっちが働きやすいとかあるのかな?
こんな悩みを解決していきます。
その違いを知らないまま、教師になってしまうと、3〜6年間は変わることができません。
せっかく教師になれたけど、想像と違っていた!
と失敗をしてしまう前に、小学校と中学校で何が違うのか具体的に知っておく必要があります。
- 小学校と中学校で違う5つの仕事内容
少し僕の自己紹介をさせていただくと、新卒で教員採用試験に合格し小学校へ勤務。
6年間働いた後に、中学校へ異動して現在5年目となります。
小・中とどちらも経験したことがある立場として、包み隠さずこの記事で伝えたいと思います。
小学校と中学校の7つの違いは?
小学校と中学校の違いは下記の通り。
- 教える教科数
- 子どもたちの年齢の幅
- 空き時間数
- テストの作成・採点
- 部活動の有無
教える教科数
教える教科数って違うんですよね?
小学校の先生は全ての教科を教える力、中学校の先生は専門的に教える力が必要ですね。
小学校はほとんど教える
小学校の先生はほぼ全教科を教えることになります。
国語や算数といった基本的な教科はもちろんですが、高学年だと
- 社会科
- 理科
- 図画工作
- 家庭科
といった教科も教えます。
しかし、自分が好きなように教材を指導できる点ではメリットだと言えますね。
中学校は専門教科のみ
一方、中学校では自分の専門教科を教えます。
複数クラスを教えることになりますから、教材研究は小学校より時間がかからないのは大きな特徴。
卒業時の「進路」を考えた場合、学力をより定着させなければいけないので、責任重大です。
子どもたちの年齢幅
小学生って1年生から6年生まで担任するから、やっぱり大変なんですか?
生徒指導は中学校のほうが複雑だったりしますけどね・・・
小学校は広い年齢幅を教える
小学校は1年生から6年生と年齢層が幅広いです。
そのため、教える内容も広い範囲を扱うことになります。
低学年なら
- えんぴつの持ち方
- ひらがなの書き方
高学年なら
- 作文能力
- 文法
上記のように教えることの幅が広いことが特徴。
低学年では通用したのに、高学年だとうまくいかない・・・
なんてこともよくある話。
うまくできないと学級崩壊することもありますが、一方で子どもたちへの指導能力が高まることも間違いありません。
中学校では思春期特有の悩みが
中学校では、小学校ほど年齢の幅は広くありません。
しかしながら、思春期という年齢から起きるさまざまな悩み、不安を聞く必要があります。
- 友人同士のトラブル
- いじめ
- SNSトラブル
上のような指導は小学校以上に複雑でむずかしいこともあります。
「厳しい先生」というよりは生徒の悩み、不安をきちんと聞いて共感できる力が必要かなと思いますね。
空き時間の数
空き時間ってどれくらい違うんですか?
中学校の空き時間は小学校の倍ありますよ!
小学校は少ない
中学校の先生と比べても、小学校の先生は空き時間が少なめです。
なぜなら、ほとんどの教科の授業を受け持たなければならないからですね。
一般的な学年であれば
- 6時間授業×4日=24時間
- 5時間授業×1日=5時間
- 合計29時間程度
中〜高学年なら音楽を専科の先生に入ってもらったり、1つの教科を管理職がやってもらったりすることで空き時間が生み出されます。
僕も少ない空き時間では
- 宿題や提出されたノートの点検
- 教材研究(授業準備)
- 事務作業
などに追われていました。
本当に目が回る忙しさでしたね。
中学校は多い
中学校は小学校と比べると空き時間がかなり多いです。
なぜかと言うと、自分の専門教科を受け持って授業をすればよいからですね。
僕が勤務していた学校を例に挙げると、
- 中1・中2・・・1クラスに週4時間
- 中3・・・1クラスに週3時間
学校の規模にもよりますが、空き時間は週に8~10時間程度確保されます。
この空き時間があるからこそ、小学校ではなく中学校で勤務したい!と言う先生もいるくらいでした。
空き時間を使って教材研究やテスト作成をテキパキこなしていけば、かなり効率的に働くこともできるでしょう。
テスト作成・採点
テストの作成や採点はどっちが大変なんですか?
テストの量が多いのは小学校。作成の難しさは中学校ですね。
小学校は自作なし・回数多め
小学校は教える教科数が多いため、当然ながらテストの量も多め。
そのため、採点する枚数も必然的に増えていきます。
僕も過去にはテストを持ち帰って、自宅で採点することも多かったですね。
ただ、小学校はテスト量の多さから教材会社のテストを採用していることがほとんどですね。
中学校と違って「自分でテストを作る」ことはほとんどないので、そこは忙しくないかもしれません。
中学校は自作あり・回数少なめ
中学校では小学校よりもテストの回数は減ります。
定期テストと呼ばれるテストで成績を着けますから、多くても1学期に2回程度となりますね。
小学校との決定的な違いは「自分たちでテストを作成すること」です。
教科書や問題集などから選び、より生徒の学力を伸ばすテストを作らなければなりませんから責任重大。
もちろん使いまわしをすることはありません。
特に国語や英語は採点基準が難しいものもあったりします。
瞬間的な忙しさは中学校のほうが強いかもです…
部活動
中学校は部活動が大変だとよく聞きますね
実は小学校でも部活動がある地域があるんですよ!
小学校はない(一部地域のぞく)
小学校では基本的に部活動はありません。
しかし、地域によっては小学校でも部活動を行っている場所もあります。
名古屋市は2020年度に廃止が決まりましたが、愛知県では一部の地域で未だに小学校の部活動を実施している地域があります。
もしかしたら全国にもまだ残っている地域があるかもしれませんよね。
知りたい人は各自治体の教育委員会のホームページ、直接問い合わせるなどをして調べてみましょう。
中学校はある
中学校と言えば部活動。
これを指導するために中学校の先生になったと言う先生がいるくらい、特徴的なものとなっています。
現状は
- 教育課程外の教育活動
- 学校の業務ではあるが、教員の仕事ではない
となっています。
学習指導要領においても「自主的な課外活動」と明記されており、あくまで生徒の自主的な活動として位置づけられていますからね。
- 授業後の練習指導
- 土日の大会引率
上のような内容を勤務時間外で行っているのが現状です。
勤務時間外でも(給料なしで)働く必要があることに、魅力を感じるかどうかはあなた次第でしょう。
まとめ|小学校と中学校、どちらを選びますか?
改めて記事をまとめます。
- ほとんどの教科を教える
- 担当する年齢層が広い
- テストは自作なし・回数が多め
- 空き時間は少なめ
- 部活動はなし(一部例外あり)
- 専門教科を教える
- 思春期ならではの悩みがある
- テストは自作・回数多め
- 空き時間は多め
- 部活動がある
小学校と中学校では働き方がかなり変わってきます。
僕自身は今は中学校で勤務しているので、働き方にかなり慣れてきましたね。
確保されている空き時間をうまく使うことで計画的に仕事に取り組めるようになります。
若手でも関係なく顧問にされてしまいがちですから、土日の時間を自由に使いたい人は小学校がオススメかもしれませんね。
どちらにも魅力、楽しさはあります。
ですがせっかくなら、自分に合った校種を選んで定時退勤を目指してみましょう!
今回は以上です。
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