子どもたちがなかなか話を聞いてくれない…
教師として話し方のコツってあるのかな?
こんな悩みを解消します。
教師として、子どもたちを動かせるような話し方は意識したいものですよね。
- 分かるように話しているつもりが伝わらない
- 指示がいつも通らない
- 何度言っても聞いてくれない
記事を読んでいるあなたも、おそらくこんな状況になってしまった経験があるのではないでしょうか。
実は教師の話し方にはコツがあることを知っていましたか。
「声の高さ」と「口調」「話すスピード」を変えるだけで、驚くほど子どもたちが話を聞いてくれるようになるんです。
- 相手が話を聞いてくれるようになる「声の高さ」と「口調」
- 「早口」と「ゆっくり」の効果的な使い方
記事を書いている僕は現職の中学校教員。
- およそ半年間でプログラミング独学
- 3ヶ月の転職活動で未経験のWEBコンサルタント会社から内定
- 「教員の働き方コンサルタント」として情報発信中
おかげさまでブログは15万PVを突破。
Twitterでは6,000人のフォロワーさんとつながることができました!
僕自身、小・中学校と10年以上、教員として働いてきた中で何度も「話し方」の壁にぶつかってきました。
今でこそ学級経営も安定し、毎朝Clubhouseで自信をもって話せるようになったのは、話し方のコツを学んだから。
ネットでは「体験談」「経験則」などで「教師の話し方」をまとめている情報が多いですが、今回はエビデンス(科学的な根拠)を中心に解説。
きちんと根拠がある情報を知りたい!という先生にオススメです
もう、あなたは話し方で悩む必要はありません。
子どもたちがあなたを信頼すれば、クラスも安定します。
クレームも減って、自分の仕事にも専念できるようになることでしょう。
結果、僕のように定時で帰れる日も増えるはず。
みなさんに役立ててもらえると嬉しいです。
教師の話し方コツ1:話し始めは「声」と「口調」を変える
教師の話し方として意識してほしいこと。
1つ目は話し始めの「声」と「口調」を変えることです。
なぜなら、聞き手は「声」や「口調」を重要な判断材料とするから。
- 声:高さや低さ
- 口調:話すスピード
そもそも、子どもたちって話の内容が「大事かどうか」判断するのは話し終わってからなんですよね。
であれば、語り出しでぐっと注意を惹きつけるようにすれば、最後まで話を聞いてくれるようになるんです。
話し始めは「3秒」が勝負
どんな話し始めがいいの?
次のような研究がヒントになりますよ
2016年にイリノイ大学が「他人を自分の意見に賛同させるためには何が必要なのか」調べるため、191人の男女を集めて次のような実験をしました。
- 全員に「月に旅行へ行く場合、トラブルに備えてなにを持っていくべきか?」と質問する
- 自分なりの答えと理由を考えてもらう
- ディスカッションをする
研究チームは次の2つのポイントをチェック。
- 参加者の主張に他人がどれだけ賛同できたか
- 賛同したとき、役に立った要素が「内容の納得感」か「声や口調」によるものなのか
この2点を調べるために、ディスカッションの様子を動画で撮影。
その結果、話し手が最初の1語目から3語目を発する際の声の高さと口調を大きく落とすことで、多くの聞き手が賛同することがわかったのです。
話す内容はあまり影響がなかったんですよね
- 1語目:はっきりと高い声
- 3語目:低くゆっくりとした口調
その影響は数値にして5〜8%。
大した数字ではないように思えますが、話す内容に関係なく変えられるのであれば、やって損ではないテクニックですよね。
伝えたいことは「低く」「ゆっくり」
じゃあいつも話し始めは「3秒」だけ意識すればいいの?
伝えたい内容で変えると効果的ですよ!
教師として、日常的に子どもたちに伝わる話し方をするのであれば、伝えたいことだけ「低い声」「ゆっくりとした口調」で話すことを意識してみましょう。
- 授業で大事なポイント
- 学校行事前で話したい心構え
- 日々の連絡
人は意識していないと自分の思っている以上に「早口」で話しているもの。
「これだけは伝えたい!」というフレーズだけ低く、ゆっくりと話すことを心がけるといいでしょう。
教師の話し方コツ2:話す「スピード」は状況で変える
よし、じゃあいつもゆっくり話せばいいんだな!
実はいつもゆっくりでは効果が薄いんです
話し方のコツ2つ目は話す「スピード」を状況によって変えることです。
声の高さと話すスピードには次のような関係性があります。
- 早口 × 高い声:元気のよい印象や明るさ
- 早口 × 低い声:有能さや賢い印象
- ゆっくり × 高い声:おおらかな印象や安心感
- ゆっくり × 低い声:落ち着きや真剣さ
そのため、どんな環境や状況でも「話し方」ひとつでメリット、デメリットがあることがわかっています。
出会いは「早口」関係ができたら「ゆっくり」
たとえば、1976年にサザンカリフォルニア大学で行った実験。
同じ話し手が、同じ内容を以下の違いで話しました。
- 1分間に195語という早口で話す
- 1分間に102語でゆっくり話す
すると、早口の場合は情報の信頼性が高い印象が増え、結果的に聞き手に対する影響力が上がることが確認されました。
早口で話したことで話し手の自信や知性などを聞き手が感じたのです。
じゃあいつも早口で話したほうがいいのかというとそうでもありません。
1991年にジョージア大学が行った実験では、話し手が話す内容が聞き手にとって望ましいもの、すでに賛成していることの場合は、早口よりもゆっくり話すほうが説得力、影響力が増すことがわかっています。
- 早口で話す:相手が始めて聞く情報、反対意見
- ゆっくり話す:相手がすでに知っている情報、賛成意見
これらの結果から、僕たち教員は学校現場で具体的な場面を考えると次のようになります。
- はじめての出会い
- 学校ではじめて知らせるルール
- 生徒指導が起きたとき
- 関係性ができてから
- 「ろう下は走らない」など一般的な約束事を話す
- 連絡事項
しかし、気持ちだけ早く話すだけでも相手に与える印象は変わりますから、やってみる価値はありますね。
まとめ:「話し方」で子どもはあなたを信頼する
あらためて今回の記事をまとめます。
- 伝えたい情報の前後だけ「ゆっくりと低い声で」
- はじめての出会いは気持ち「早口」で話す
- 関係性ができたら「ゆっくり」話す
話し方に答えはありません。
しかし、子どもたちから信頼されるような「話し方」はたしかにあります。
学級経営が安定すれば、仕事のスピードも早くなります。
- 保護者への連絡
- 子ども同士のトラブル
- 学級への対応
すべてが減るため、自分の仕事がどんどんできるようになるはず。
「話し方」で悩んでいる先生は、ぜひ明日からでも意識してみてはいかがでしょうか。
いっしょに定時で帰りましょう!
今回は以上です。
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