「ほめて伸ばす」って言葉をよく聞くけど、どうやってほめればいいの?
本当にほめると伸びるのかな?
こんな悩みを解消します。
それは「子どもたちをより成長させること」ですよね。
- 今よりもっと成長してほしい
- できないことに挑戦してほしい
- 自分の可能性に気づいてほしい
強い思いがあって子どもたちと向き合う先生たちがたくさんいます。
特に日本の子どもたちは「自己肯定感が低い」と言われています。
実際、内閣府が令和元年に公表した「子ども・若者白書」では「自分自身に満足している」という質問に対して「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた子どもたちは以下のような結果になっています。
- 日本ー45.1%
- 韓国ー73.5%
- アメリカー87.0%
同じ調査をした諸外国と比べて最も低いんですよね…
子どもたちの肯定感を高めるためにもほめて伸ばそう!
と思う人もいることでしょう。
でもちょっとだけ待ってほしいんです。
実は子どもを伸ばすために、科学的に正しい「ほめ方」があるって知っていますか?
それは「プロセスをほめる」ことです。
- 子どもが伸びる「プロセスほめ」とは
- 「プロセスほめ」の科学的根拠
- 明日からできる正しい「ほめ方」のポイント
記事を書いている僕は現職の中学校教員。
- およそ半年間でプログラミング独学
- 3ヶ月の転職活動で未経験のWEBコンサルタント会社から内定
- 「教員の働き方コンサルタント」として情報発信中
おかげさまでブログは15万PVを突破。
Twitterでは6,000人のフォロワーさんとつながることができました!
この記事を書いている僕も、実は最初は「ほめ方」がわからない教員の1人でした。
- 本当にこのほめ方で正しいのかな
- 意味があるのかな
悩んでいたところ、見つけた本がこちら。
こちらの本を読んで実際に「ほめ方」を変えることで、みるみる子どもたちの成長を実感。
なにより3人の息子をもっている父親としてもとても参考になる一冊でした。
今回はそんな書籍から学んだ科学的に正しいほめ方を、忙しい先生方でもよく分かるように解説!
そんな思いでまとめました。
この記事を読み終えて「ほめ方」を実践すれば、先生も子どもたちも前向きになり、学級経営にも大きく安心感が現れること間違いなしです!
子どもが伸びる「プロセスほめ」
繰り返しになりますが、子どもたちを伸ばしたいなら「プロセスほめ」を実践しましょう。
なぜなら、努力をほめることで意欲的になるから。
みなさんならどんなほめ方をするでしょうか?
- 「すごいね」
- 「頭がいいね」
- 「あきらめずに問題に取り組んだね」
おそらく、多くの先生が1、2のように声をかけるでしょう。
しかし、この2つのほめ方をしてしまうと子どもたちのチャレンジ精神は著しく低下してしまうのです。
「過程」ではなく「結果」だけを見てしまうため、
- 次に失敗したらどうしよう
- 評価が下がるかもしれない
- 結果が出せないとほめてもらえない
とおそれてしまい、自分のできることにしか挑戦できない子どもになってしまうのです。
一方、「プロセス」をほめられた子どもは結果が後についてきます。
そのため、結果よりも「行動」に注意をし、難しい課題であっても取り組もうという気持ちになるのです。
忙しい中、何日間もかけて作成した学習指導案。
提出した先生からのコメントが「すごいね」という一言だったらどう思いますか?
こっちは苦労してるのに、たったそれだけかよ!
って気持ちになりますよね。
- 期限を守ってがんばったね
- 子どもが学べるような工夫が感じられるよ
- 発問を考えるためにいろんな先生と話していたね
こんなステキなコメントをくれる管理職なら、僕は一生その先生に付いていきます。
研究でわかった「ほめ方」の効果
そんなこと言っても、ただの主観でしょ?
本当にそんな「ほめ方」で効果があるの?
安心してください。
このほめ方については、実はきちんと実験をした研究で判明しているんです。
今回紹介するのはスタンフォード大学の心理学教授ドゥエック博士とミューラ博士の研究。
128人の小学5年生を3つのグループにわけて実験したものです。
テスト後にはそれぞれ3種類の違った「ほめ方」を実施しました。
- グループ1:「頭がいいね」と能力中心でほめる
- グループ2:「あきらめずにがんばったね」と努力をほめる
- グループ3:「よくできたね」とおざなりにほめる
すると次のような結果になりました。
- 能力中心でほめられたグループ1の子どもたちは67%が簡単なテストを選択
- 努力をほめられらグループ2の子どもたちは92%が難しいテストを選択
- グループ3については50%ずつに別れた
これだけでも衝撃的な結果ですよね。
さらに実験には続きがあります。
その後、子どもたちにこの難しいテストを解き続けたいか、楽しかったかを質問。
- グループ1とグループ3:これ以上続けたくないし、楽しくなかった
- グループ2:もう少し長くテストを続けたいし、解くのは楽しかった
このような結果に。
最後に、子どもたちには最初に実施したテストと同レベルのテストを実施。
すると面白い結果に…
- グループ1:成績が最初より20%も低下
- グループ2:成績が最初より90%も上昇
- グループ3:大きな変化なし
この結果からもわかるように、努力をほめられた子どもたちは「次もがんばろう!」という気持ちになり、その意欲は自身の能力すら高めてしまうということがわかったんです。
ほめるときの3つのポイント
努力をほめる「プロセスほめ」が効果的なのはわかったけど、ほめるのがなかなか苦手…
毎日、夜遅くまで仕事をしていると疲れてしまい、子どもたちをほめることもテキトーになりがちですよね。
でも大丈夫!
そんな先生も、次の3つのポイントを意識するだけで簡単に「プロセスほめ」ができるようになります!
- 努力を見つける
- 具体的にほめる
- 質問する
努力を見つける
1つ目のポイントは、子どもたちの努力を見つけることです。
「成果」ではなく、子どもがどんな「行動」をしたのかに注目しましょう。
たとえテストの点数が悪くても、そのためにどんながんばりをしたのか見つけることです。
材料は教室にゴロゴロ落ちています。
- 授業での様子
- 授業中のノート
- 友達に教える姿
そういった姿を日頃からキャッチしておくことで、ふとしたときに努力をほめることができるようになります。
具体的にほめる
2つ目のポイントは「具体的にほめる」ことです。
「すごい」や「がんばったね」ではなく、具体的にどんなところがよかったのかを伝えるようにしましょう。
覚えた感じを使って文章を書こうとしたんだね
いろんな色を使って表現しているね
できるまで何度も挑戦していたね
具体的にほめることを意識することで「すごいね」というおざなりなほめ方をやめることができるようになります。
質問する
なかなかほめるポイントが見つからない!って先生に使ってほしい3つ目のポイントは「質問する」ことです。
- どう感じたのか
- どう考えたのか
- どう思ったのか
聞き出し、それをいっしょに共有することが重要。
このとき、質問には「はい」「いいえ」で終わらないように工夫しましょう。
対話の中でオウム返しをすることで、間接的にほめることもできます。
子どもとの信頼関係も築けますよ!
まとめ:科学的に正しいほめ方をしよう!
改めて今回の記事をまとめます。
- 子どもを伸ばすほめ方は「プロセスほめ」
- 努力を認めるほめ方をするだけで成績が90%も上昇する
- ほめるのが苦手な人は質問から始めてみよう
ほめることは技術です。
ほめ方1つで子どもたちが成長するのであれば、もうやらないわけにはいきませんよね。
ぜひ明日から、子どもたちの「努力」をほめるようにしましょう!
今回は以上です。
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